日本食品分析センターとは?依頼書の提出の仕方は?

日本食品分析センターは食品・衣料品・化粧品などについて様々な分析を行っています。確かな分析技術と品質の高さから国内だけではなく海外においても分析結果が信頼を得ています。分析試験についての品質保証もISO9001の認証を取得済みです。

栄養分析や食の安全、薬や医療機器の試験など私たちの生活を分析という分野から支えています。日本食品分析センターのサービス内容と依頼をする際の依頼書について解説します。

日本食品分析センターとは?

日本食品分析センターは、様々な分析を行うことで健康で安全な生活を守ることを目指しています。

1957年に設立され、2000年には東京本部と名古屋支所がISO9001認証取得し、その後も他の支所が次々とISO9001認証を取得していきました。

日本食品分析センターは新しい分析技術についても積極的に取り組み、常に正確で信頼のおける分析結果を提供しています。東京に本部があり、その他にも北海道・宮城・新潟・愛知・大阪・福岡に事務所や研究所があります。

全国に研究所があることで迅速な対応が可能です。日本食品分析センターは様々な分析を行っていますが、分析試験において正確で迅速であることをモットーにしています。そして企業からの依頼を受ける上でも、あくまでも中立で公正な立場で分析試験に臨んでいます。

また常に分析技術の向上と品質を確保することが理念の一つです。それらを受けて、依頼者からの信頼を得られるように努め、同時に日本食品分析センターが働きがいのある活力の満ちた職場であることも目指しています。分析の流れとしては依頼を受け付け、試験のトレーサビリティや試験法・検体・試薬・機器・内部制度の管理を行います。

その後、分析結果を依頼者に報告します。分析によってかかる時間は異なりますが、一般的な項目であれば約10日間〜3週間ほどが目安です。

日本食品分析センターのサービス・栄養

日本食品分析センターのサービスとして栄養に関する分析があります。食品表示法に基づいた食品表示基準のための栄養成分表示・食品に含まれるミネラル類の分析・初期品や添加物に含まれるビタミン類の分析・糖や有機酸、多糖類の分析・油脂成分や劣化の指標についての分析・アミノ酸の分析・機能性成分の分析・ペットフードの分析・飼料の分析・特定保健用食品や特別用途食品の分析・機能性評価試験・酸素活性の分析などを行っています。

非常に多岐に渡って分析や試験を実施しています。これらの分析は食品の成分表示などのために必要であり、ニーズが多い傾向にあります。

日本食品分析センターのサービス・食の安全

消費者が食の安全に対して注目するようになってきたため、食の安全を保証する分析が求められるようになってきました。日本食品分析センターでは食中毒や食品衛生に関連した微生物試験・食品添加物の分析・有害金属の分析・残留農薬検査・飼料添加物および動物用医薬品検査・有害物質の測定・カビ毒の測定・異臭原因物質測定・器具や容器包装、おもちゃなどの衛生試験・遺伝子組み換え検査・動植物由来DNAの試験・水質検査・輸入食品などの通関時検査・食物アレルゲン検査・グルテンフリー測定・残存タンパク質測定などがあります。

その他にも放射性物質の分析・安全性試験・毒性試験・クレーム対応における異常原因究明分析・油脂成分や劣化の指標についての分析・機能性成分の定量分析・ペットフードの分析・飼料分析などを行っています。

日本食品分析センターのサービス・医薬品と医療機器

日本食品分析センターでは原薬や製剤などの医薬品、医薬品容器や包装、医療機器などについて品質試験や安定性モニタリング試験、実測値の測定試験、保存安定性試験などを行います。医薬品および再生医療等製品における品質試験、安定性試験、承認申請試験を実施しています。

さらに化粧品や医薬部外品、薬用化粧品などの衛生試験も可能です。日本食品分析センターは、特に医薬品において医療へのサポートとして貢献しています。医療品のGMP試験などによって品質を管理し、承認申請のための信頼性基準試験や書面調査にも対応可能です。

さらに長期保存試験や加速・過酷試験、光安定性試験など保存安定性に関わる試験も行っています。

日本食品分析センターのサービス・プロセスサポートと専門試験

日本食品分析センターのサービスは、企業へのクレーム対応にも役立ちます。品質管理やクレームの原因を解明するための異物検査や異臭検査では、経験を持った検査員が様々な検体で試験を行います。またピンポイントで分析や試験を希望する場合にもオーダーメイド試験が可能ですので幅広い対応力をもっています。

クレームの対応はスピードが重要ですので専用のホットラインを開設し迅速な連絡のやり取りを可能にしています。いち早く結果を知ることができる「結果速報サービス」も好評です。食品の賞味期限や消費期限を設定するための試験も行っています。

賞味期限や消費期限には国の定めたガイドラインがあるため、それらに基づいた期限設定ができるように分析試験を行いサポートします。食品の賞味期限や消費期限は製造業者が期限の設定を行う義務がありますが、きちんとした科学的な根拠が必要です。

そのため多くの製造業者が専門機関である日本食品分析センターなどに依頼して期限を設定しています。日本食品分析センターに依頼することで客観的な期限設定が可能です。

依頼書の提出の仕方について

日本食品分析センターでは依頼者の要望に合わせて、様々な試験や分析を行ってくれます。試験の項目や試験方法などニーズに合わせて実施してくれるため、項目などで迷ったり疑問があったりする場合には相談をするのがオススメです。

申し込みの方法はwebでの申し込みと郵送や窓口からの申し込みと2つから選ぶことができます。webからの申し込みは、分析試験の申し込みだけではなく見積もりの要請ができるので簡単で便利です。この際に受託サービスの「分析ナビ@jfrl」を活用することで朝7時〜24時までのログインが可能になります。

その他にもweb上で5年分の履歴管理を行え、結果速報を確認したり分析結果の成績表をpdfやcsvといった電子媒体で受け取ることも可能です。

過去の申し込みデータなどが残っているため次回の申し込みが簡単なのも特徴の一つです。郵送や窓口への申し込みの場合には日本食品分析センターのサイトから「分析試験依頼書」をダウンロードします。この分析試験依頼書に必要事項として請求先や検体名、分析試験項目などを記入して検体と共に送付してください。

その後は分析内容にもよりますが通常10日間程度で分析が終了します。

料金の振り込みが確認でき次第、分析試験成績書などの結果が発行されます。